亀井静香「息子の人身事故に謝罪なし」
http://kodansha.cplaza.ne.jp/broadcast/wg/2004_04_14/content.html
吉田仁・週刊現代編集次長 聞き手:菊池浬
動画撮影:但馬一憲 動画編集:金澤智康
亀井静香・元自民党政調会長の子息が人身事故を起こしていたことが発覚しました。
事故が起きたのは2月2日午後5時25分頃のことでした。タクシー会社勤務のAさん(63歳)は勤務を終えて、広島県庄原市内にある営業所から、自家用の軽トラックで帰宅の途につきました。制限速度50kmで国道432号線にある須川トンネルを走行中、センターラインを越えて、対向車線から車が突っ込んできたのです。咄嗟(とっさ)にハンドルを切って避けようとしたAさんでしたが、トンネルの中では逃げ場がありません。ドーン! という凄まじい音と衝撃。Aさんはそれをモロに身体に受けて、そのまま気を失いました。
失神から気がつくと、軽トラックは路肩に乗り上げ、トンネル内壁にぶつかって全壊。Aさんも全身にまるで力が入りません。フラフラする頭に浮かんだのは、燃料タンクに引火して火災になったら大変だということでした。なんとか脱出しようと焦りますが、運転席も右側のドアもグシャグシャ、ハンドルは上にヘシ曲がったままでドアが開きません。ウンウン唸りながら、必死に身体をズラして左側のドアを開けようとしますが、こちらもダメ。
そのときAさんの軽トラックに衝突して止まっていた車から、セーターを着た背の高い男が降りてきました。暴走車のドライバーは、なんと亀井静香氏の子息で、都内の大学に通うB青年(24歳)だったのです。
B青年は「すんません、すんません」とボーッとした調子で繰り返すだけ。
「おまえ、すんませんじゃないぞ、ボーッとしてないで早く何とかせいや」
怒り半分、Aさんが何とか声を出すと、あきれたことにB青年は、そのまま逃げるように自分の車に入ってしまいました。さらにAさんはこう証言します。
「その後、警察官が来たが、その警察官も『免許証出してください』なんてトンチンカンなことを言うだけで、救出してくれない。腹が立ったが、そうこうするうちに救急車が来てまた気を失ってしまった。ところが、また気がつくと、救急車はまだ現場にいたまま。なかなか出発しないんじゃ。写真を撮ったりあちこち調べたりして、病院に到着したんは19時20分ごろじゃぞ。その間、身体は痛いし、額から血は出ているし、気持ち悪くて吐きそうになるし、地獄のようじゃった」
結局、Aさんの怪我は全身打撲、肋骨2本が骨折、頸椎(けいつい)捻挫、一部の内臓からは出血もしていて45日間の入院が必要な重傷、死亡していてもおかしくないほどの大事故でした。
さて、問題は亀井氏側のAさんに対する対応です。45日間の入院中に35~36日間ほどは、亀井夫人、秘書、B青年本人が見舞いに来てはいますが、父親の亀井氏は一度も謝罪に訪れていません。東京の亀井事務所は、
「事故があったのは事実ですが、“誠意”云々については、事故の加害者、被害者のそれぞれの立場によって主観も入りますから……。いずれにせよ、事故処理は警察のほうできちんと処理されていますから、その点をご理解賜りたいと存じます」
と「週刊現代」の取材に回答しました。しかし、もともと亀井氏は警察官僚でもあり、息子が起こした交通事故の被害者に一度くらいはお見舞いに行くべきで、これでは誠意がないと言われても仕方ないでしょう。

